転勤妻/社畜夫 奮闘記

【社畜夫の奮闘記】「残業=頑張っている」 は正しいのか? なぜ評価されるか考察してみた

Pocket

こんにちは!30歳代 会社員の ムキです。大手企業でサラリーマンをやっております。残業時間は 平均 月5時間ほどです。これ以上は働けません(>_<)

最近は 在宅勤務が中心ですが、以前はオフィスワークをしていました。外回りや出張も頻繁に行っておりました。もちろん、当時から定時退社を心がけていて、オフィスワークから在宅勤務になっても、残業時間は変わっておりません。

古い日系企業では、「残業=頑張っている」という謎の方程式が成り立っている場合があります。ですが、断じて言います。これは100%間違っています。根本的な部分から説明していきます。

 

目次

・根本的な残業の位置づけ

・残業をする人の特徴

・残業=リソース使用

・どうして評価されるのか

・最後に

 

根本的な残業の位置づけ

先ず、残業の位置づけについて、考えなくてはなりません。ぼくが、入社するときに教わったのはこれです。「原則として残業をせずに 目標を達成しましょう」。おそらく、皆さんもご理解されていることだと思います。

あまりにも 当たり前のことです。お仕事では、半年や1年の目標項目を定めて、その目標達成のために、逆算スケジュールを引いて、活動計画を立てて、それを推進していくのが、基本です。活動計画を立てる段階で、リソースのことも考えるのは当然です。明らかに人手不足の計画を立てるのは 非現実的でありえません。

よって、自分が 目標設定に納得して、活動計画を立てた以上、それを残業なしでやれなければ、それは自分自身の 能力が低いことを露呈していることになります。残業代は、会社から見ると、想定外の出費になります。

管理職になれば、残業という概念がなくなりますので、働きたいだけ 働かれれば良いと思います(労働衛生上 問題にならない範囲で)。ですあ、従業員・組合員は違います。普通は 残業ゼロを前提に 仕事を割り振られ 活動計画をたてなければいけません。

小学生が 最終授業を終えて、お家に帰ってくるのと同じです。サラリーマンは 定時には仕事を終えて お家に帰ってくるのです。サラリーマンですから。

小学生が 居残り勉強をさせられていたら、それは 何らかの個人的な理由があるか、或いは学習面で後れをとっているからです。小学生なら仕方ない側面はあります。ですが、仕事に関しては、それに対して、「頑張っている」というのは、ピンとが大きくずれています。

 

残業をする人の特徴

上述の観点から、残業をする人には、以下のような特徴が考えられます。基本的には 従業員・組合員の方を対象に記述しておりますが、一部 管理職の方にも当てはまると思います。正直、ポジティブな特徴は 1つもございません。

・これまでの慣習や周囲の人の働き方に流される

・誰かが働いていたら帰りづらい、というような 忖度をする

(ときどき、帰りづらい雰囲気がある、という言い訳をする)

・仕事が出来ない、或いは、遅い

・利己主義 (残業代が欲しい、働くのが好き等)

・ 自分に自信がない

・出世欲が強い、野心的

・非合理主義、文系 (時間=お金 だと思っていない)

 

残業 = リソース使用

仕事で 全ての能力が同じ Aさんと Bさんが いたとします。それぞれが、毎日 8時間ずつ働けば、当然 アウトプットは同じです。当たり前のことです。

Aさんは 毎日定時まで働き(残業なし)、Bさんは 毎日 2時間ほど残業したとします。当然、Bさんの方が アウトプットは良いに決まっています。Aさんは目標達成、Bさんは目標以上の達成だとしたら、どちらが評価されるべきでしょうか。

ぼくは Aさんだと思います。残業なしで 目標達成をするというのは、そもそもの原則です。また、管理者・経営者の観点からは理想的です。計画通りということになります。Bさんも目標を越えて達成しているので、わるくはありませんが、余計にお金をかけて、やらなくて良いことまでやった、という見方も出来ます。計画の精度は問われます。

どんなにBさんをひいきして考えても、Bさんの方が高評価ということにはなりません。リソースを使って 結果を出すのは当たり前です。そう考えると、少なくとも 同じ評価ではないでしょうか。

ですが、古い日本企業は違います。「Bさんの方が頑張っていたし、アウトプットも出ているから、Bさんはプラス評価、Aさんは 標準評価にしよう」となるでしょう。Aさんは、基本に忠実に、残業をせずに目標を達成したのに、こうなります。ちゃんと 言われた通りにやったのにです。根本的な部分がおかしくなっています。

残業は 想定外のリソース使用です。これが 正しいことになってしまうと、経営の根幹を揺るがすことになりかねません。

 

どうして評価されるのか

これは シンプルに、評価者がそうしてきており、残業をする人だったからではないか、とぼくは考察しています。こうなってくると、もはや負のスパイラルで、能力主義・能力給や、成果型報酬といった、世の中の流れとは逆行してしまいます。

大企業であればあるほど、正の遺産と同様に負の遺産も背負っています。過去のやり方や風習は、そのやり方で成功してきた人がしがみつくため、なかなか振りほどくことが出来ません。古くから学ぶべいというのは 一理あるので、若い人たちが否定することは容易ではありません。

 

最後に

変化に柔軟に対応が出来て、自分ではない誰かを押し上げて、会社の社会貢献を推し進めることが出来る人、そういう人が管理職・評価者に適しているのだと、ぼくは思います。

 

終わり